小伝馬町の焼肉店ではオーダーすると美しいサシの入った牛肉が提供されます。牛肉といっても、部位によって脂肪の白い筋の入り方は異なっており、たくさん入っている部位もあれば、少ない部位も当然あります。いわゆる、霜降り肉と呼ばれる牛肉はこのサシの多い肉のことです。高級な牛肉の証ともいえるため、低価格の牛肉にはこの美しいサシはあまり見当たりません。日本ではアメリカやオーストラリアの牛肉がスーパーなどでは販売されていますが、このサシの部分を見ることはないはずです。サシは国内産の和牛に入っているものだからです。
飼育方法によってこのサシが入るか入らないかは変わってきます。もちろん、血統も一部関連はあります。日本の牛肉がおいしいといわれるのは、このサシが入っているからであり、独特の甘さがあるからです。栄養価の高い餌で育てられたからこそ、サシが入るのであって、その分和牛は海外産の牛肉と比べて価格が高くなっています。
小伝馬町の焼肉店では和牛にこだわっているので、焼肉を食べにいくというのは和牛を食べにいくという意味を持ちます。なかには海外の牛肉を使っているお店もあるかもしれませんが、そう多くはないと思われます。一度食べるとそのおいしさに和牛オンリーとなる方がほとんどです。少々海外の牛肉よりも高くてもおいしいものを食したいというのは多くの方の共通するところといえます。